2002-03-19 第154回国会 参議院 厚生労働委員会 第2号
新しい薬価の算定方式というのは、御案内のとおり、かつての九〇%バルクライン方式から加重平均値をベースにする方式に変遷してまいりました。
新しい薬価の算定方式というのは、御案内のとおり、かつての九〇%バルクライン方式から加重平均値をベースにする方式に変遷してまいりました。
あるいは既収載品目につきましても、その間、バルクライン方式から加重平均を基礎とした方式に持っていくというような中での合理化を図ってきております。
そういった中で、いわゆる九〇%のバルクライン方式ということで、九割の医療機関が買えるような価格で設定しようというようなことから始まったわけでありまして、それがその後改定され現在のような薬価基準制度になっておるわけであります。 いずれにしても、ただいま申し上げたようなことで薬価差というものが発生する、こういう仕組みになっておるわけであります。
当初はいわゆるバルクライン方式というやり方、それが今はRゾーンという格好になり、そして、そのRの幅も徐々に縮小していく、こういうやり方で来たわけでありますが、長年の期間を見ますと、若干比率は下がっておりますけれども、それほど目に見えるような形では下がっていない。
○高木(俊)政府委員 薬価差の問題については、これまでもバルクライン方式の時代からずっと問題になってきて、そして、Rゾーンの方式に今改まったわけでありますが、これも一定の薬価差というものをある意味では認めた形のシステムでもありますし、このRの幅というのをずっと少なくしていくことによって、そこを縮めていこうという考え方で導入されてきたわけでありますが、しかしやはり、薬の全体のシェアというのは変わらない
特に、私も、以前何か九〇%バルクライン方式というのが最近はまた加重平均とか、少し変わっているようですが、しかし、マーケットの値段を基準にして薬価を決めるというのであれば薬価差は本来発生しないはずであるにもかかわらず、ある意味では、薬価差が発生することがもう前提としていろいろ議論をされているという非常に矛盾した面も感じております。
もう一つ申し上げたいのは、それでは医療保険における薬価基準、薬の値段の算定方式についてどうだろうかというので、これも議論になっているわけでございますが、先生よく御存じのとおり、平成四年の段階から算定方式を改めまして、従来のいわばバルクライン方式から、一定幅方式というのでしょうか、いろいろ医療機関によって同じ品物でも納入価格が違っておりますが、それについて一定幅については許容しようというそういう方式に
前は九〇%バルクライン、昨年からは今度は加重平均プラス一五%とか、来年は。一二%、こういうことでやると思うんですが、こういうやり方でやりますと製薬メーカーから不満が出るわけです。お薬の値段は下がるだけで上がることがないと。
○今井澄君 確かに九〇%バルクライン方式だと一〇%のお薬だけ高く売っておけば薬の値段は下がらないわけですから、その標的にされたのが国立病院などでありまして、国立病院に高く売っておきさえすればあとは民間病院とか地方の病院に安く売ってやるということ、それが国立病院の問題でもあるわけですけれども、それが加重平均になったことによってより合理的になると。
○政府委員(岡光序治君) 先生よくご存じのとおり、従来の薬価算定方式は九〇%バルクライン方式でございました。要するに、その品物の売り上げ総量を見まして、それの九〇%の売り上げを確保するその値段を決めるということでございます。それは一〇〇%のところで決めるわけではなくて九〇%のところで決めますので、この算定方式では構造的に薬価が下がるという構造になっている、こういうふうに指摘をされています。
つまり、従来のバルクライン方式でありますと、どうしても価格が非常に合理的な範囲を超えてばらついてしまう、相手によって物すごく同じ品物でありながら価格がばらついておるというのは取引としてもおかしいのではないか。しかも、先ほども御議論ございましたが、総売上の一〇%の価格を高くコントロールすれば薬価が高く維持できるというふうなシステムは、これはおかしいではないかという指摘があったわけでございます。
その中で八〇%バルクラインというところで大体医師数が決まった、また看護婦数についてもそういうことで決まったというようなことがちょっと書いてあります。要するに、その当時の実態から少し改善をしようというところで決まったということのようでございます。 その数値を見ますと、当時の国立医療機関の実態とほぼ合っていた、こういうような答弁が残っております。
そういう努力とか、あるいは供給システムで健康維持による予防とかスポーツ関係とか、それからよく言われる医療部門における一種の「神の見えざる手」と逆の、利己的に行動すれば結果的に浪費が生まれるようなそういうシステム、社会的入院とかバルクライン方式とか診療報酬の支払い、出来高払い制とか医療保険の適切化とか、一応政府は対策は出しているけれども、どうもまだ実効性が乏しい。
過去の例えばワンシグマ方式のときには八〇%バルクラインにほぼ近いというようなことを言われましたね。そうすると、大体八〇%の農家の生産費はカバーされていると、こういうことになりますね。そういうために平均生産費からワンシグマということで平均単収が考えられました。そうすると、それから手直しをしていったたびに限界生産地というものが狭められてきた、こういうことに理解をしてもよろしいでしょうか。
その際、関係団体の要望としては、一つは現行のバルクライン方式を改めて薬価と市場価格との間に一定の乖離を公認する、いわゆるリーズナブルゾーン方式を導入することということが中心的な要求としてございまして、そのほかに部分改正を廃止し、改正頻度も二年に一回程度にしてほしいというふうなことが中心的な要求であったというふうに考えております。
この薬価問題については、特に薬価基準の算定方式の見直しについては中央社会保険医療協議会が議論をしておるわけでございますが、過日の十五日に公益代表が、現行のバルクライン方式を存続させ、極端に価格のばらつきが大きい薬品については加重平均方式を導入するという一つの新しい考え方を入れながら、しかも部分改正というのをやめて二年に一回の全面改正に切りかえたいというようなことを基調にした提案を各側に出されたというように
先ほど申されましたように、現行バルクライン方式の修正でございますとか、部分改正の廃止あるいは薬価改正のおおむね。二年に一回といったような意見が出されているわけでございます。現在これにつきまして中医協の中で各側の委員が検討しているという段階でございます。 私どもとしては、今度五月二十五日に中医協が開かれる予定になっておりますので、できれば今月中にも結論をまとめていただきたいと考えております。
そういう意味合いにおきまして、今回の公益委員の示されました考え方というのは、基本的にはバルクライン方式を修正するということでございますが、その考え方の中には加重平均値を用いて算定をしていくという考え方も入っておりますので、そのような意味合いにおきまして、関係団体の主張しておりました考え方というものが一部取り入れられているというふうに私どもは理解をしております。
確かに今まで算定方式として用いられてまいりました九〇%バルクライン方式を見直しする必要があるのではないかという論議があることは、もう御承知かと思います。新たにR方式、リーズナブルゾーン方式というのがいろいろとまた俎上に上っておるということも聞いております。これが最終的にどうなるのか、厚生省の中でも業務局と保険局では何か御意見が違うように伺っております。
○斎藤国務大臣 リーズナブルゾーン方式にも、またバルクライン方式にいたしましても、それぞれ一長一短があるのだろうと思うわけでございます。
○下村政府委員 現在の算定方式の結果と申しますか、効果という点から見てまいりますと、九〇%バルクラインというふうなバルクライン方式というのは、下げ幅についてある程度マイルドな結果をもたらすけれども、必ず下がるというふうな批判もあるわけでございます。
ところが薬価基準を決める場合はバルクラインがありまして、厚生大臣初めてでしょうが、それで高いところから安い方に一列に並べて何%で切る。その際に、そういうやみ市から買うてくれば非常に安いですね。そうしますと、それが薬価基準をつくるときの材料になるわけですよ。国が薬価基準をつくっておいて、国自身が薬価基準を破るような行為をやっているわけですね。これはやはり問題ですよ。
だから私は、前回も申し上げましたように薬価調査の仕方、それはバルクラインの問題とか二倍の法則とかいろいろなことがあるのですが、ちょっと横に置いておいて、基本的に年に一回薬価調査をしなければならないということは、ますます格差が広がることになるのではないか、アリ地獄がそのまま残るのではないか。
この点について、中医協があるからということでなくて、厚生省としても、現在まで既にもう三十年近く現在行われております九〇%バルクライン方式あるいは八一%バルクライン方式、こういう算定方式を用いてきましたけれども、最初に使われた時点から考えますと、経済の状況もずっと大きく変わっているわけですね。そろそろこういった問題も踏まえて薬価の見直し、こういうのをやる時期に来ているんじゃないか。
ですから、長いこと今の九〇%バルクライン式でやってきまして、確かに状況も変わってきたし、ここらでやはり薬価算定方式を十分時間をかけて検討する段階に来ているのじゃないかと思うわけです。 先ほども言いましたように、業界としてはオンコスト・アローアンス方式とかあるいはリーズナブルゾーン方式とか、こういうのを盛んに提出されておりますし、医師会でもいろいろと検討されておる。
その際にも、毎年一回薬価を見直すべきだという御指摘と同時に、九〇%バルクライン方式でございますと、企業の販売方法によってかなりゆがんだものになっているのではないか、したがって、もう少しきついバルクライン方式をとるべきじゃないか、こういう御指摘、いろいろな御指摘がありまして現在のような形に落ちついているわけでございます。
そして、九〇%バルクラインになるところをちょうど九十円でうまく来ている。こういう問題がございます。
○政府委員(幸田正孝君) 現在の薬価基準の考え方は、市場における実勢価格と薬価基準の価格との差をできるだけなくす、言葉をかえて申し上げますと、薬価市場における実勢価格を迅速、適切に薬価基準に反映をさせるという考え方によりましてバルクライン方式で決めているということであります。
○説明員(幸田正孝君) 薬価算定方式につきましては、現在のバルクライン方式のほかにいろいろな方式がございます。今御指摘のオンコスト方式もその一つでございますが、それぞれ長所があると同時に問題点もあるわけでございますが、私どもオンコスト方式につきましては、関係業界の主張でもございますから、真壁に耳を傾けまして、幅広く検討を進めてまいりたいという気持ちでございます。
例えば、価格のばらつきの問題でございますとか医薬品の販売姿勢の問題、そういったところで幾つか大きな問題点が出てきていると、こういうことは認めざるを得ないと思いますが、しかしながらこの問題につきましては五十七年の中医協の答申をいただきまして、ばらつきの多い品目につきましては八一%バルクラインで、またそれ以外のものにつきましては原則として九〇%バルクラインで薬価基準を決めると、こういう御答申にのっとって